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2017-09-03(Sun)

バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達

読了。
今回は日本が舞台です。

「わー、日本だ日本!」と喜びながら読み始めたのですが、
そういえば平賀は日系人であって、日本が母国というわけではなかったと
気づきました。家族内では日本語で会話していたので日本語は喋れるけども、
ドイツ語やイタリア語や英語やラテン語に比べると、現在日常生活で使用していない
日本語のほうが自信がない、という……。
しかも、いかに語学堪能であり、新しい言語を習得するのが趣味のロベルト
であっても、ラテン語発のヨーロッパ諸言語とは体系からして異なる日本語は
今のところ守備範囲外。現地調査がはかどらなさそうな予感。



天草四郎にまつわる伝説や、隠れキリシタンのお話でした。
隠れキリシタンへのはっとさせられる視点や、隠された宝、
カソリックの他派との渦巻く陰謀……。最後は大団円でほっとしました。

日本なので、カソリックの謎は限られてくるとは思いますが、
たとえばミッションスクールや秘密組織の謀略などとからめていただいて、
また日本を舞台とした、平賀とロベルトの活躍を見たいです。

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2017-08-26(Sat)

バチカン奇跡調査官 月を呑む氷狼

読了。
「バチカン奇跡調査官」のシリーズはすでに14巻を読了しましたが、これまでの
中で特に好きなのは2巻目の『サタンの裁き』と、この『月を呑む氷狼』です。

このシリーズのレーベルはは「角川ホラー文庫」ですし、ホラーやオカルト系
として楽しむのが正しいのかもしれませんが、私は本格ミステリ好きなので
ミステリとして楽しみたい、そして民俗学や神話好きなので、そういった
エピソードが平賀の科学でわざとらしくなく解明されるところを見たい……
という欲求がありまして。
そんな私の気持ちにとてもフィットしてくれる――といいますか、ものすごく
引きずり込まれて満たされて読み終わったのが、『サタンの裁き』と、
『月を呑む氷狼』なのです。



出てまいりました北欧神話! 北欧神話は高校生の頃にはまり、
いろいろと調べた思い入れのある神話です。
そして北欧神話といえば、運命の女神が予言した決して避けられない運命
……神々の黄昏、ラグナロク。
神々がこれまで捕え繋いできた「悪」が解き放たれ、神々に復讐を果たすべく
襲い掛かり、世界が破滅の道をたどるという……。
そんな北欧神話のラグナロクが現代に訪れてしまったかのようなシーンから
この巻の物語は始まります。消える太陽、悪魔の影、一瞬にして氷漬けに
なった部屋、その中の凍死体。果たしてこれは人の仕業なのか、
それとも本当に世紀末、この世の黄昏が来てしまったのか……? 

この巻のエピソードで、ローレンの後任のシン博士がとても好きになりました。
冷たい人物のように感じられていたシン博士ですが、大切な友人を
失った悲しみと自身への怒りから、あのような態度だったのですね。
しかしこのシン博士をも掌の上で転がすように操れるロベルトの
コミュニケーション能力はすさまじいです。人の心の機微が読めない
(というか自身が裏表がなさすぎる)平賀では、絶対にできないことだわ……。

2017-08-20(Sun)

バチカン奇跡調査官 終末の聖母

読了。
今回の舞台は南米。カトリックだけでなく、アステカ文明やオルテカ文明、
マヤ文明といった古代文明が色濃くかかわってきます。
読んでいる間中、FGOのケツァル・コアトル姐さんが頭にちらついて離れませんでした。



新法王を決めるコンクラーヴェのスケジュールから、バチカンを離れられなくなった
上司の名代として、今回は奇跡調査のためではなく、特別大使のようなかたちで
現地を訪れることになったロベルトと平賀。
しかしその式典の最中に、金属製の十字架のオブジェが空中に持ち上がるという
奇跡のようなことが起こり……平賀は、いつものようにマイペースというか
客観的視点というか、曇りなきまなこで科学調査を始めます。
(そして、それが大いに顰蹙をかいます。不敬だ!と。)
ロベルトのとりなしがなければ、絶対科学調査は続行できなかったでしょう。

そういえば、平賀は「日本人」ではなく「日系人」なんですよね。
祖母は日本人ですが、平賀は生まれも育ちも日本――というわけでなく、
たしかドイツで育ったと言っていたような。両親と家庭では日本語で喋っていたので
日本語は喋れるものの、日本語の機微には疎く、ドイツ語やイタリア語や
ラテン語のほうが不自由しなさそうです。
平賀がもしも日本で育っていたら、今の「彼らしい彼」としては成長できなかったのでは
……と思います。二、三回飛び級してますからね。日本じゃそうはいきませんから。

この巻から、平賀のサポート役である情報局研究員が、ローレン・ディルーカから
インド人のシン博士に変わります。シン博士はずいぶんと謎の多い人物で、
どうやらローレンのことをたいそう憎んでいる様子。

平賀の科学調査だけでも、ロベルトの語学力と古代文明の知識と民俗学だけでも
打開できなかった壁を、二人だからこそ道が拓ける。
ラプラスの悪魔並みに途方もない仕掛けでしたが、生贄の新しい意味が
非常に納得できるものでした。 そっか……ヘモグロビンか……。

ほんとうに、古代文明の香り濃いエピソードでした。
うーんFGO、おそるべし……。古代神宇宙人論やら何やら、第七章に登場した
知識が、ものすごく読書に役立ちました。なんて面白い! 
コアトル姐さんすごいなあ。
2017-08-19(Sat)

バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム

読了。いつものような長編ではなく、短編集です。

ロベルトの幼少~少年時代のエピソードは、2巻でおよそのところは
語られていたとはいえ、本当に胸に迫るものでした。
本当に、よい大人と、よい友人にめぐり会えたんだなぁ……。
その良き友人こそが、ロベルトと平賀を引き合わせてくれたに違いありません。



ロベルトの本好きは、かの良き友人からの影響によるものだったのですね。
本を読むことで、多くの人生を生きることができるという意見には、
私もまったく賛成です。
だからロベルトもつらい生い立ちに蓋をした「自分」だけでなく、
幸せな家庭や、冒険者や、賢者や、愚者や、いろいろな人の人生を読書で
たくさんたくさん経験したことで、あれほどの想像力とコミュニケーション能力が
培われたのでしょう。

平賀とローレンの話は、平賀がとても良いお兄ちゃんだということを実感しました。
そうですよね……実際、弟の良太君にとって、いいお兄ちゃんですもの。
ローレンがわずかずつ変わっていく機微が素敵です。

2017-08-14(Mon)

バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔

読了。新たなる敵が登場する巻。

この間はもうひたすら、ビル・サスキンス捜査官がかわいそうで……。
エンディングでの彼の心持を想像すると、もう本当に、いかばかりのことか。



これまでも人知では計り知れないような、奇跡というか悪夢のような
事件は数々あったわけですが、何となく人の手が引き起こしていることを、
手段の検討をつけることができてはいましたが、今回のものは途方もなく、随一。
仕掛けが私の頭では想像できませんでした……。

前回のイギリスでの吸血鬼事件に引き続いて、今回もカトリックの神父――
バチカンの神父だという肩書が、畏敬を抱かれにくい土地・アメリカ。
大統領選にゴーストハウスに青や紫のシュガーのドーナッツ……。
うわあアメリカだぁ……というアーティファクトがぽんぽん登場する感じです。

エジソンやニコラ・テスラ、ブラヴァツキー夫人の逸話が飛び出してきて、
頭の中にはライオンさんと雷紳士とおねえさんの三人組しか
浮かびようがありませんでした。FGOをやっていたからこそ
三人の関係性や直流交流戦争のことも前知識として持てていたおかげで
余計楽しめたのでFGOに感謝です。

ロベルトと平賀が互いに互いを思いやり、それでいて相手の能力と
人柄を自分自身以上に信じ合っていることに、胸が熱くなりました。

2017-08-13(Sun)

バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架

読了。イギリスのゴシックファンタジー風味の巻です。



アーサー王伝説やケルトの伝承が、まさか吸血鬼伝説につながっているとは……。
私も吸血鬼といえばルーマニアが本場だと思っていました。
あとはヴラドとエルジェーベト。
それが、アーサー王とともに「王の器」としてふさわしいとされた「もう一人の少年」が
吸血鬼の原型だとは! 
ポーの一族も、頭をよぎりました。

物語の半ばで、吸血鬼の正体が誰――というか、「何」であるかに気づきました。
「この描写」は、きっと「そのこと」を暗示しているのだと。
しかし耽美的なファンタジーではないので、吸血というか捕食に等しくて、
血なまぐさいです。
高貴な血統というのは、配偶者の選択の幅が狭いせいで血が濃いでしょうし、
古今東西いわゆる「高貴な方々」が「実は呪われていた」という逸話がくっつくのは、
濃くなりすぎた血統ゆえのこともあるのでしょうね……。

平賀とロベルトが協力して施す「魂を呼び戻す秘儀」のシーンが、とても好きです。
シャルロット嬢には、何が何でも幸せになっていただきたいです。
大恋愛もさることながら、シャルロット嬢は良家ですが身分違いといわれるほど「庶民」ですし、
きっと血統にまつわる呪いの影を薄められることでしょう。

2017-08-13(Sun)

バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ

読了。狐につままれたような、眩惑される巻。



「誰かが私たちの時間を盗んでいる」
私は日ごろよくよくそう感じるけれど、平賀が「盗まれている」と思ったのは
時間の体感のせいではなく、実際記憶盗人がいるのだから、穏やかじゃないです。
あ、いま、『モモ』を思い出しました。

奇跡は作れる。
そう「知っている」者たちの手による犯行。
やるせない。
その犯行に巻き込まれた、というか、材料としかみなされなかった
無辜の人々の魂が、どうか安らかでありますように……。

平賀の記憶世界がものすごく整然としているのが印象的でした。
彼の内面は膨大なデータがすぐにどこにあるかわかるほど空恐ろしいほどに
整然と、暗号化された番号が振られたうえで整列しているに違いないのに、
彼の家はごちゃごちゃと何に使うかわからない雑多としたもので
あふれかえっているというのが、何ともホッとします。
ロベルトの、どんなところでも自分の居場所を居心地良いように作り変える能力は
平賀にとってまさに魔法のように感じられるのでしょう。
ロベルトの手料理を、心から私も食べたい……。
2017-08-12(Sat)

バチカン奇跡調査官 闇の黄金

読了。
2巻までをあっという間に読み終わってしまい、注文した続巻が届くまで
待ちきれなくて、はじめて電子書籍小説を購入しました。
いろいろクーポンやら何やらを使って、百何十円くらいだったので。
電子書籍でこの3巻を読み終わった翌日くらいに、紙媒体の書籍が届きました。



ロベルトとは、ぜひ友人になりたいな……。
平賀の家は、家というよりは「巣」という状態なのだとまざまざと目に浮かびます。
その巣の中で生命体としての活動をおろそかにして(食べたり睡眠をとったりせずに)
「天使と悪魔のゲーム」に恍惚として興じている平賀の世話を、ロベルトと一緒に焼きたい。

この巻のキーとなる「まだらの死神」のすがたは、FGOのメフィストフェレスが
頭の中でちらついて離れませんでした。まさしくそのものというか……
「まだらの死神」の得物はハサミじゃなくて鎌だけども。
クライマックスの命がけの脱出ゲームは、本当にはらはらしました。
巻が進むごとに堅く顕著になる、ロベルトと平賀のきずながいとおしいです。

しかしジュリア司祭の美貌は果てしなさ過ぎて、映像として脳内で描き出すのが
難しい……。
平賀は大変可愛く、ロベルトはかっこよく、読むに随って自在に動いてくれるのにな。
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